さざなみ海道とは、広島県がサイクリングルートとして決めた海道の一つ。一般には芸予街道という名称が使われるが、どちらも知名度が低い・・・・・。ただ通ったことがある人は多い。
起点終点は広島県呉市呉港~尾道市尾道港で片道約90㎞。往復すれば180㎞と原付ツーリングとしては、そこそこの距離だ。
写真は呉港中央桟橋ターミナルビル。
国道185号呉~竹原区間
この区間はほぼ移動区間だ。途中、阿賀、広、川尻、安浦、安芸津と通過して行くのだが、特に見るところはない。無いこともないのだが、ルートから外れてしまうので、今回はパスした。
阿賀、広までは交通量が多いのだが川尻を過ぎると交通量は減り、代りに車の流れが速くなり後続車の接近には要注意区間となる。特にいくつか峠を越えるのだが、峠区間になると決まって路側帯もほとんどなく車線幅も狭くなる。ただでさえリトルカブのエンジンは全開となるのだが、それでも車は圧倒的な速度差で追い越していくのが少々怖い。
国道の割にはガソリンスタンドが少ないのが気になる。各地区で1店舗ずつしかないのかと思うぐらいだ。リトルカブの燃費だから助かるという点もあるが、FI車なら燃料警告灯、キャブ車ならRESにしたとき、次のGSはどこだ!と気になってしょうがない。
最初の休憩地は竹原だ。さざなみ海道のだいたい真ん中あたりだ。ここは竹原街並み保存地区がある。かなり前から秋の小京都と呼ばれ観光地としても昔から有名である。
写真は6時ごろの撮影。日中になると観光客の人通りが増えて、こんな写真は撮影できなくなる。
竹原は城下町ではなく、この街並みは商家が軒を連ねる通りだ。つまりは江戸期の商店街というところだろう。
竹原は製塩業が昔から盛んな街でそれに伴い燃料店や荷役業、宿屋、金融機関が集まってきた。また、酒蔵も有名で、とくに有名なのは竹鶴酒造だろう。今のニッカウィスキーの創業者竹鶴政孝氏の生家である。竹鶴酒造はいまでも日本酒の生産を行っている。
道は基本的に石畳とレンガ畳の組み合わせで美しい。カブを押して歩くのも苦にならない。
通りには飲食店や喫茶、甘味処が多い。もちろん今でも民家も多い。
宿場町と違うのは屋根がやや高い。だからだろうか建物が大きく見える。