2.頓原
2.頓原
島根県飯石郡飯南町花栗48
国道54号線沿い
☎0854-72-1111
定休日・毎週木曜日
4~10月9:00~18:00
11~3月9:00~17:30
周囲にスキー場多し!冬は雪装備必須です。
2016/3/11訪問
島根県雲南町にある道の駅「頓原」へこの日はリトルカブで行った。リトルカブは50㏄原付だ。「そりゃ、しんどいじゃろ?」と思う人もいるだろうが、案外行ける。行けるもんだ!尻は痛くなる、手はしびれてくる、膝や背中も痛くなるかな?でもそれだけの話だ。大きなバイクとさほど変わらない。
頓原までのルートは国道54号線経由、広島市から島根県に抜ける二桁国道のメインルートだ。3月と言えば瀬戸内沿岸では春が訪れているが、中国山地はまだ雪が降る。国道54号はところどころに除雪隊基地があって、除雪はしっかりされているが路肩には雪が残っているところがある。道路の左側を走る原付では、この路肩の残雪が怖い。それに、雪がなくても解けた水が凍っている場合があって、3月はまだまだ要注意だ。
1.広島から三次の区間
出発して広島市の可部を抜けるまでは市街地を通行する。可部を過ぎるとバイパスがあるがここは旧道(県道5号)を通る。旧道といえど、廃れた感はなく路面は走りやすく交通量も少ない。その旧道の峠、上根峠をリトルカブはトコトコと上っていく。ちなみにだが、バイパスの方が原付には厳しい…
峠を上るとすぐに分水嶺を通過、そして安芸高田市を通過する。道の両側の田んぼでは田起こしが始まっている。田園風景は私にとって素敵な風景だ。それというのも実家の風景に似ているからだろうか。田舎ではどうしているだろうか?まだまだ春は遠いはずだ。バッケ(フキノトウ)はもう採れている頃だ。
国道54号は「江の川」と並行して三次市まで続く。蛇行する江の川を幾度か越え、両側は田んぼといくつかの集落を超えていく。安芸高田市役所のある市街地の近くには毛利元就の墓や群山城などがあり、歴史好きには堪らないだろう。そういえば国道54号はその昔「出雲街道」であったところだ。各地にいろいろな歴史遺産があるのだろう。
さて、
農村地帯を抜けていくこの区間は、自動車も結構スピードを出す。だから原付では怖い場面があるが、無理せず進路を譲るのが無難だ。それが原付の走り…ご安全にだ。
やがて三次市の市街地が見えてきた。三次市は県北最大の町で、パッと見ても大きな町に出たと感じるだろう。江の川は三次市に入るころには川幅が大きくなり、さらに庄原市の方から流れてくる馬洗川と合流し、水豊かな三次盆地を作る。三次では夏の鵜飼、初冬の雲海、最近では妖怪博物館もでき民俗的にも興味ある町だ。今日は残念だが三次市は通過である。
2.三次から頓原区間
三次を過ぎると、川とは別れ、山岳地帯へ入ることとなる。その入り口にあたるのが道の駅「ゆめランド布野」。国道54号広島県側最後の道の駅で、大きな道の駅だ。たいていのものは買えるし、レストランもある。近くにはホームセンターのコメリや
セブンイレブンもある。そしてJAのガソリンスタンドがあるのだが、ここから先ガソリンスタンドはあまりない。赤名トンネルを超えるまでなかったと思う。
道はどんどん上っていく。それほどキツイ坂ではない。が、長い。三次を過ぎた時点で交通量はガタンと減った。速度は乗らないが、走りにくいことはない。周りの山々に残雪が見えるようになってきた。広島は日本の気候の縮図と言われ、最南端の豪雪地帯を持つ県だ。その一つが三次市。この時期に雪が残るのも無理はない。
やがて国道54号最高地点の赤名トンネルを通過する。トンネルの中に県境がある。トンネルができる前の旧道は今でも通ることができる(らしい)寒いところのトンネルは、中は暖かいが、気が気でないのが路面の照り具合・‥‥(これは濡れているのか、凍っているのか?)ブラックアイスバーンか?県境を越えたら下り坂___あーもう凍ってませんようにと願うばかりだ。
と、ドキドキの赤名トンネルを抜けると、ようやく一息つく。道の駅「赤来高原」で休憩だ。休憩もそこそこにまた走り出す。
走っていると、道の駅巡りなんて、なんで始めたんだろう‥‥と時々思うのだ。まぁ、行けば楽しいし、道の駅ごとに違っていて地域性が垣間見えておもしろい。日本のあちこち、私にとっては世界の観光地を回るより道の駅の方がおもしろい気がする。でも、なんか大変!って思うことも多々ある。
残雪残る54号の路肩を見ながら、そんなことを思った。
道の駅「頓原」に着いた。頓原は回りに集落が見えない。もう少し離れたところにあるのだろうか?消防署は近くに見える。
まぁ、ちょっと寂しいところかなって感じがした。
頓原では昼食を食べた。「煮豚ラーメン」を注文した。写真を見る限り美味しそうだ。
さぁ、実物が来た。煮豚といっても、チャーシューのようなものではなく、串の煮豚で、一つ一つが大きく、一つの串に3つ付いている。さらにそれが2本!!。メニューにわざわざ「煮豚は一本にもできます」と書いていた理由がこれでわかった。この串煮豚だけでも昼食替わりになるほどのボリュームだ。
味は美味です。醤油+いりこ・かつおだしかなぁ、あっさり系のスープです。これに超こってりの甘辛い煮豚がマッチしています。コッテリ脂系では、とても食べられなかったかも。そして、私の誤算は、煮豚のボリュームがこれほどとは・・・です。
レストランはこちらです。
隣は宿泊棟となっていますが、道の駅ガイドから宿泊マークが消えています。もう、泊まれないんでしょうか・・・?
駐車場の端には、こんもりと除雪の雪を集めていました。日本の気候の縮図と言われる中国山地。雪もたくさん降ります。3月でこれだけ残っていますからね・・・1,2月はバイクでは無理かもしれません。
来てね!!
島根県
飯南町